ザ・ノンフィクション『映画館に暮らす一家の物語』これは正に!男のロマン映画館感想
皆さんこんにちは、今回は映画ではなくて、先日観ました毎週日曜日のお昼にやっています「ザ・ノンフィクション」です。
少し前に「アメトークでノンフィクション芸人」やっていましたね。
この番組めちゃくちゃ面白いので観たことがない方は、これを機会にご覧になってみてください。
色んな人間模様を放送する番組
今回は
『映画館で暮らす一家の物語
廃墟に移住した6年』
おもしろそうでしょう?
以下あらずじ、感想
ザ・ノンフィクション
2020年3月8日(日)放送
あらすじ
映画館に暮らす一家の物語 ~廃墟に移住した切替家の6年~
電気工事会社を営む切替さん一家が、千葉から秋田・大館市に移住してきたのは6年前…
大晦日の夜になると、なぜか近所の人々が切替家に集まって来る。お目当ては切替家にある大きなスクリーン。大画面で「紅白歌合戦」を楽しむのだ。
一家が引っ越してきたこの家は、築65年、敷金・礼金0で家賃5万円の“ワケあり格安物件”。かつて市民に愛された映画館の廃墟だった。食卓を囲む一家のリビングは、映画館のロビー。雪国なのに風呂さえない暮らしが始まった。
移住のきっかけは、2011年の東日本大震災。インフラが壊滅的な打撃を受けた東北地方で工事が急増。秋田へ住まいを移すことに決めた父・義典さん(46)が、格安物件を探していた時、偶然見つけたのが、2005年に閉館し、廃墟になっていた「御成座」だった。
引っ越し当初は「家族で映画を観よう」くらいに考えていた義典さんだが、この町で暮らし始めると、「御成座」が地元に愛され、惜しまれながら閉館したことを知る。人々が御成座の再開に期待を寄せていることを知った義典さんは、映画館復活を思いつく。
そして、2014年7月、格安物件に引っ越したはずの切替家が、数百万円を投じて御成座を復活させた。電気工事会社を営む一家が、映画館も経営することになったのだ。
しかし、時代はシネコン全盛…東北で唯一の単館映画館はすぐに経営の危機を迎える。
(おそらく)日本で唯一、映画館で暮らす家族の6年を追った…フジテレビホームページから抜粋
感想
今回の主人公切替さんが出勤するときに流すBGM代わりは「男はつらいよ」の映画
映画好きの僕でも車の中までBGMで「映画を流す概念はなかった」
この方が相当な映画好きなのはよくわかる。
しかもだ!!月5万円で映画館に住めるというからって秋田までわざわざ引っ越してくるなんて普通では考えられない。「映画マニア」なら憧れなのは良くわかる!!が実際にはやらない。だって家族もいるんだもん。
しかも何年も放置された映画館は朽ち果てている。雨漏りだってしている。
秋田だから死ぬほど冬は寒い。なのにだ!
もともと電気工事の仕事をしていた切替さんは廃墟を自宅のように変身させていく!!
そんな様子をみていた地元の方たちから思わぬ反応がおきる!
「オープンはいつなんですか?」「オープン楽しみにしています!」と声を掛けられる。
そうこうしているうちに切替さんには、よこしまな(本人曰く)考えが浮かんできた
「観客を呼んで上映できるんじゃねえ?」・・・
僕からすればありえない。。
失敗するに決まっている、こんな古い映画館に誰がくるというのだろうか
68年前に開館した「オナリ座」は2004年惜しまれながら経営難で閉館・・・
そのオナリ座・・月5万円で借りている物件に500万円をかけて
そしてついに2014年7月18日にオープンさせたのです!!切替さんは館長になったのです。
素敵ですし、映画マニアにはあこがれるサクセスストーリー・・
僕がどんなに映画が好きでもとてもできる事じゃないし、当然人気作品を上映できるはずもない。
元々なんでオナリ座が経営難になって、倒産したのかを考えれば、
同じことを古い映画館でやっても、赤字になるに決まっている・・
お客さんがゼロの回も多い
だって僕が大手のシネコンのレイトショーに行っても、館内5人ぐらいがしかいないっていうのに。
それを秋田の人口が少ない居場所で、ニッチな映画を観行くかと言われれば、僕でも1,2度はお邪魔しても、またシネコンに戻っていくだろう・・
それが現実だし言わずもがな結果はわかっている。
しかし僕の予想とは斜め上へと着地する。
切替さんは「クラウドファンディング」という手法を取り、1200万円という資金を集めたのだ。それにより切替さんは映画館を買い取ることに成功する!!
映画館の巨大プロジェクターは2000万円する!!それを切替さんは中古で10万円で購入。
僕も昔100万円するプロジェクターをヤフオクで4万円で購入したことがある。当時感涙ものだった。毎日毎日自慢の20畳のマイルームで映画を観ていた。それを小さな子供たちともCGアニメーションをよく観せてあげたものだ・・
しかしだ・・人間とは欲なものである。僕はそのプロジェクターがあるにも関わらずやっぱり映画館に通うようになる。
どんなに部屋で再現しようとしても、あの巨大スクリーン、音響、シート・・
しょせん20畳程程度の部屋では、どんなに5方向から音が出るスピーカーを付けたって本物の映画館の10%も再現できない。
本当の映画好きはどんなにネトフリやアマプラが普及しようが、また映画館に戻っていく。そうでなくちゃ映画館は成り立たない。
話を戻そう・・オナリ座で
「ニューシネマパラダイス」を上映する。
言わずとしれた映画館を物語にした名作中の名作。
しかもこのオナリ座、上映作品の看板も手書きである。
ボランティアでオナリ座が昔から好きだった地元の方が協力してくれるのだ。
僕は完全になめていた、冒頭の雨漏りする映画館に住む一家をどこか蔑んで観ていた自分に反省した。こんなの無謀だと、、
男は夢だけでは生きていけない。
そんな自分をぶん殴られた気がした。
しかも切替さん、今度は野外にスクリーンを作ろうというのだ・・
「ドライブインシアター」懐かしい・・20歳のころ観て以来観た記憶がない
それも雪でスクリーン!!驚きであるこの暖冬の中100%成功できるとは限らないっていうのに・・
切替さんは、カップラーメンにコショウ瓶の3分の一も入れて「それをガツンと食べて気合を入れる」
雪のスクリーンで上映する作品は
僕が当時好きだった人と小学生の分際で観た思い出の映画だ。
一人1000円の料金は完売!!
すごい!!このひとすごいよ!!
この人の物語映画にしてほしいよ!!
更に僕は反省した。。僕も商売人の端くれなので、何かをやろうとした場合どうしても「利益」を考える。失敗ばかりを恐れる。安全策を取ろうとする。
しかしこの切替さんそれほど利益というものを考えていないのだ。
人を楽しませるために生きている
そして最後はクラウドファンディングで手に入れたマイクロバスで、町の方たちを送り迎えして走り去っていき物語は終わる・・
今回の「ノンフィクション」
男のロマン!!もうこれに尽きる!!
秋田にもし行くことがあれば必ず訪れたい映画館である
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