映画『ラストレター』観る前に「花とアリス殺人事件」感想レビュー■忘れていた何かを思い出す映画
皆さんこんにちは
映画好きが映画を観るのは、ある種のルーティーン
歯を磨く、トイレに行く、ご飯を食べる、仕事に行く、風呂に入る、映画を観る、寝る・・
それに2か月前から「映画ブログ」というルーティーンが加わった訳なんだけど・・
当方はブログなんて書いたこともないし、文才がないのは十分わかっています
他の方たちの魅力的な文章を読ませていただく度に、少なからず凹むこともある。
ただこういった文章は「たぶん」だけど、書いている内に多少は上達するはずなので、温かく見守っていただけると有難い。
そんでもってコメントやお薦め映画なんて教えていただけると
飛び上がるほど喜ぶ、単純な性格なので、今後とも宜しくお願いいたします。
さて今回紹介しますのが、「花とアリス殺人事件」です。
こちらは先に作られた2004年 岩井俊二監督の映画「花とアリス」の前日章になっていますが、正直どちらを先に観ても問題はありません
以下・・・・あらすじと感想
あらすじ
石ノ森学園中学校に転校してきた中学3年生の有栖川徹子は、1年前に「ユダが、4人のユダに殺された」という変なうわさを耳にした。
それと同時に彼女は自分の家の隣の屋敷が「花屋敷」と呼ばれ、この辺りの中学生たちを怖がらせていることも聞く。
隣家の住人のハナは、ユダの隣に住む少女。ユダについて何か知っていると聞かされたアリスは、ハナの家へと足を運ぶのだった。
感想
2004年に観た「花とアリス」以来16年の時を経て、その前日章にあたる「花とアリス殺人事件」を鑑賞
前作は「蒼井優」が高校生で出ていました。
去年結婚した彼女だけど、改めて考えると時の流れを感じますね。
2004年の作品の「前日章」を10年ぶりに作ったのだから、当然前回の役者は使えない。
30歳の女優が高校生役をやるには当然無理がある。
かといって、違う役者では腑に落ちない。
そこで実写からアニメにするという手法をとった訳だけど、これにはいささか変な先入観があって公開当時全く観る気が起こらず、今日に至ったわけですが
その考えが間違いだったことに・・
オープニングのバレエを踊るシーンが流れた時、すぐにわかりました。
これは前作の「最大の見せ場」であるラストシーンとリンクしている訳なんだけど、そちらは今作が気に入った場合は、ぜひ観てみてください。
さて、物語が始まって「悪魔がどうだとか」「ユダの呪い」がどうだとか・・
しばらく少し困惑するシーンが始まる。。
まあ元来どの世代になっても思春期の頃は、こういったオカルトチックな話は盛り上がるのだろう。
ただまあ・・・クラスの全員が信じてるっぽいのはちょっとリアルティーには欠けるが
それはさておき、この作品の魅力は本筋とはそれほど関係なく「脱線」する・・
作品の中盤で、主人公のアリスは全く本筋と関係ないキャラクターと行動を共にする
最後までその行動は、本筋とは関係はない
意味はないが、そこに意味がある・・
脱線することに、この作品の魅力がある!!
最初にクラスを牛耳っている風変わりなクラスメイトも、実は等身大のなんの変哲もない女子高生たっだり
虚勢を張ってアリスに攻撃を仕掛けるクラスメイトも、結局はどこにでもいる男子高生で・・
その反面・・
最初から最後まで・・・
ありのまま等身大で生きているアリスが、とても魅力的にみえる
高校生の頃は、ケガなんて恐れずにどこへでも行ったし、何も恐れていなかった
大人になると背負うものが多くなる。。
色んな意味で安全策を取るようになる。当然寒いからってトラックの下には寝ないし(映画観たらわかります)
そしてなにより・・・
アリスのように全速力で走らなくなった
走れなくなったんじゃない。ケガや疲労を恐れて走らなくなった
この映画・・あらすじなんてそれほど重要ではない。
薄暗くなって帰らないといけない時間の雰囲気
実は多くの大人は子供に対して当たり前のように優しいところ・・
そんな高校生の日常を切り取ったような・・
いつかの自分に会いに、この映画を観るのをお勧めします。
ラストレターも近いうちに観に行きますわ
家にポップコーン製造機あると上がるよね?